武のトンネルの入口近くからUターンし、厚地脳神経外科に到着したが、救急車は、まだだった。それで受付に、これから救急車がきますが、搬送されてくるのは、私の妻と娘であり、二人ともエホバの証人で、無輸血で治療をしていただきたい旨、院長先生に、お伝えしてほしいと伝えた。(先生方の医師としての良心も、当然おありなので、あくまでも信仰上の私たちの良心を尊重していただきたいとのお願いである。決して権利ではない。 その結果、命を落とすことになっても医師の責任は問わないとの宣言書にサインしたものを24時間携帯している。)
受付を済ませてから、どのくらい時間が経過したのだろうか?その間、いろいろなことが頭をよぎった。「どんな事故だったんだろう。相手の車の人は?そういえば電話をくださった方は、相手の車のことは一言も言われなかった。
(最終的に事故の原因はわからなかった。運転していた娘は、その時、頭を強打し、事故の時の記憶がなく、相手の車を避けて、ガードレールに衝突したかもわからない。朝の事故で居眠り運転とは考えにくい)
娘は大丈夫だろうか?容態がとても気がかりだった。男性から娘の方が重症と聞いていたからだった。厚地脳神経外科に搬送されるということは、頭を強打したのだろう。意識はあるのだろうか?妻の方は?
やっと、救急車が到着した。頭から血を流しながら娘が担架で運ばれてきた。診察室はベッドが3つあり、他の患者さんも診察中であった。すぐ先生がこられて、声をかけながら、
手当を迅速にしてくださっている。娘は頭を強打したせいか、意識が混濁しているようだった。続いて妻が救急隊員に腕を抱えられながら歩いて入ってきた。妻の方は軽傷のように
見えた。
それから20分くらい経過して、頭のCTを撮るとのことで、私は待合室で待つことになった。