オリジナルソング この感謝を その5

その病院は家から30分くらいのところだった。夕方4時半からの予約を入れて行った。

こじんまりとした個人病院だった。すぐに診察室に呼ばれて問診などが始まった。

血液検査もすぐに判定できる装置も備えてあった。

ヘモグロビン値は8.3だった。「胃潰瘍か胃炎の疑いがあります。」とても温厚な先生が

言われた。あとから分かったのだが、この先生は以前はある大学の助教授をされていた。

麻酔科の先生だった。今はお父様の病院を引き継いで地域医療の担い手になっておられる。

当時もコロナ感染の真っ最中だったが、待合室も分けておられた。当院のこだわりとしての項目には「急な体調不良や人間関係の悩みなどにも柔軟に対応、身近に相談できるホームドクターを目指しています。今でこそ、お子様からお年寄りまで、さまざまな症状をみていますが、勤務医時代には麻酔科の医師として診療経験を積みました。麻酔科の医師は、手術前、手術中、そして患者様が目覚めるまで全身を診ていないといけませんが、むしろ限定された臓器を診るのではなく、全身を管理できるところに惹かれ、麻酔科を選びました。

ただ、麻酔科の医師は手術を終えてしまうと、患者様と関わることはほぼありません。

そこで今後は一家みんなで気軽に来ていただけるようなホームドクターを目指しています。

そして、土日もやってくれてよかったと言っていただけるのが医師としてのやりがいです。自然治癒力を手助けする診察を大切にしています。」と書かれていた。

この案内を読んで思ったのは、私たちエホバの証人は無輸血手術の件で麻酔科の先生方に

も大変お世話になっているのだから、執刀医だけでなく、麻酔科の先生にも感謝を述べるのは大切であると思った、私の妻のときも、術後お礼に回った。

 

偶然ではあったが、とても良い先生に巡り合うことができた。病状が心配だっただけに

先生の納得のいく、しかも丁寧な説明に感謝した。

エホバの証人であることを言うと、どこの病院を紹介しましょうか?と言われたので、

つい最近、近しい姉妹が、入院された家の近くの大きな病院を紹介してもらった。